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江戸時代の店を復元しました。
松阪市稲木町の街道沿いの池部清兵衛という方が天明の頃(1781)に擬革紙「壷屋紙」を発明して煙草入れを造り、参宮の名物として売り出し、有名になりました。擬革紙とは、和紙を固め油をひき、型押しして革に似せた紙です。
伊勢に至る街道筋には、「壷屋の煙草入」の店がたくさん並んだようですが、この看板は小俣町(現在の伊勢市)にあった「村七」の看板です。
参宮街道沿いの湊町にあった薬種商の3代目主人桜井七郎右衛門は旅人の困っている様子を見て正徳6年(1716)に足の膏薬「萬能千里膏」と腹痛薬「黒丸子」を売り出し成功しました。
この豪華な2つの看板は当時京都の書画の大家であった池大雅が書いたものです。
松坂城と初代城主蒲生氏郷に関する資料を展示しています。
松阪木綿の縞帳や道具などを展示しています。
日本を代表する映画監督として知られる小津安二郎。彼は東京の肥料問屋「湯浅屋」で代々支配人を勤める小津新七家に生まれました。そして、9歳から19歳までの多感な青春時代を父の故郷である松阪で過ごしました。
当記念館では小津安二郎が少年時代に書いた手紙やスケッチ、日記など松阪ならではの貴重な資料を常設展示しています。
小津映画にも描かれた昭和30年代の生活用具を中心に展示しています。
歴史民俗資料館の本館と倉庫は、近代における伝統的な和風建築の展開を示す一例として貴重であるということで、平成9年9月3日に国の登録有形文化財になりました。