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1988年に設立された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がとりまとめた第6次評価報告書第1作業部会報告書(2021年)では、気温上昇に関する報告がまとめられています。170年間(1850年~2020年)で、世界の年間平均気温は1.09℃上昇しおり、年々平均気温が上昇しています。
出典)全国地球温暖化防止活動推進センターより
日本の年間平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、直近100年間(1920年~2020年)で、1.35℃上昇しています。特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。世界的な気温上昇を超えるスピードで日本の気温上昇が進んでいる深刻な状況にあります。
出典)全国地球温暖化防止活動推進センターより
近年では、最高気温が35℃以上の猛暑日の日数が全国的に増加しており、直近30年間(1992年~2021年)の平均年間日数は約2.5日となっています。統計期間の最初の30年間(1910年~1939年)の平均年間日数が約0.8日なので、比較すると約3.3倍に増加しています。猛暑日が続くと、熱中症の危険性が高まり、緊急搬送される人数も増加します。また、農作物への影もあり、一部の作物では収穫量の減少や品質の悪化など影響がでる可能性があります。
出典)全国地球温暖化防止活動推進センターより
気温上昇に伴い世界各国で様々な異常気象が起きており、これらの原因のひとつとして地球温暖化があげられます。
主な異常気象としては、氷河の融解や海面水位の変化、洪水や干ばつなどの影響が観測され始めています。
アンデスから崩落する氷河 台風により増水した鴨川
出典)全国地球温暖化防止活動推進センターより
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