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顎補綴・顎顔面補綴装置(エピテーゼ)について

ページID:0113027 更新日:2012年9月27日更新 印刷ページ表示

顎補綴

 口の中に腫瘍(良性・悪性)ができた場合、治療の方法として腫瘍の組織を小さくするための薬を使った方法や放射線を使った方法がありますが、たいていの場合、取り除くために腫瘍の組織を切り取る方法が取られます。

 口の中にできる腫瘍には,歯ぐきにできた腫瘍、顎の骨にできた腫瘍,舌にできた腫瘍、ほっぺたにできた腫瘍があります。舌や下あご、ほっぺたを切り取った場合は皮膚や骨を移植をしますが、上あごを取った場合、その後移植をしない場合がほとんどです。そのため、上あごを取った場合には鼻と交通しているので穴を塞ぐ装置をはめないと会話や食事ができません。下あごや舌の手術で移植をした場合でもあごと一緒に歯を失ったり,舌の動きが悪くなって上あごを取った場合と同じように会話や食事に影響が出るため、多くの患者さんが食べにくい・飲み込みにくい・しゃべりにくい・見た目が気になるといった色々な障害を抱えておられます。

 そのため、それぞれの患者さんにあった補綴装置(ほてつそうち)やが必要となります。

 口の中の腫瘍の手術をして,その後の障害により困っておられる場合,またはご家族・お知り合いにそのような方がおられる場合には,ご相談ください。我々は義歯やリハビリテーションを通して少しでも機能回復に貢献したいと考えています。

顎顔面補綴装置(エピテーゼ)

 手術や先天的な奇形などが原因でできた顔表面のなくなった部分に対して、主にシリコーン製の装置を装着して見た目の改善を図ります。

 目・頬・鼻・耳などがあります。また指や爪などの症例もあります。

 残念ながら、当科では目・頬・鼻・耳・などの症例はまだ経験していませんが昨年、乳癌で乳房失い、一時再建後に乳頭の部分のエピテーゼ(人工二プル)を作成するということを経験させていただきました。

 当科スタッフだけでなく他科との連携もはかり、よりよいサービスを提供していきたいと考えていますので、ご相談ください。
人工ニプル