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平成12年4月、国指定史跡の宝塚1号墳から、全国で初めて船上に様々な立ち飾りの付く船形埴輪が発見されました。その後も「水のまつり」を表現するとされる囲形埴輪など、次々と貴重な埴輪類の発見がありました。
これらの埴輪類は、全国に知られるようになり、歴史的にも高い評価を受けております。
そのため松阪市では、国・県の支援を得て、この貴重な埴輪類を、将来にわたって市民の皆さんに見ていただけるよう平成15年3月に「はにわ館」を開館しました。
また、出土した埴輪278点は令和6年3月15日開催の文化審議会文化財分科会による指定答申を経て、8月27日付の官報告示により、国宝に指定されました。第1展示室では、常設展「宝塚古墳の謎」と題して、これらの埴輪を展示しています。
特別展や企画展などを一定期間開催(夏季・冬季など)します。
市内遺跡はもちろん県内外の遺跡から出土した考古遺物や重要文化財に指定されている資料も積極的に借用して展示し、市民の皆さんと共に「ふるさと松阪」の歴史文化を学べる場としています。
過去に松阪市で行われた発掘調査の様子や文化財センターが主催した行事を紹介したミニ写真展示などがあります。また、ホールに展示してある本物の土器や埴輪は実際に手で触ることもできます。
設置されているパソコンでは、松阪市の歴史や文化について学ぶことができます。
ロビーからは、鈴の森公園に面した庭に置かれた埴輪のレプリカ(模型)を眺めることもできます。
(左)「本物にさわってみよう」コーナー
(中)ホール全景
(右)ロビー全景
(左)パソコンコーナー
(右)ロビーからの景色
大正12年(1923年)に建築された旧カネボウ綿糸松阪工場の綿糸倉庫を保存・活用することを目的として、平成8年10月に大規模な修復工事を行いました。レンガで4室に仕切られた内部構造や正面に残っていた庇などはそのまま残し、修復後は、ギャラリー3室(第1~第3)と収蔵室1室の文化財センターギャラリー棟として生まれ変わり、市民の文化芸術活動の発表の場として活用されています。
この倉庫部分は、平成14年には、貴重な近代化遺産のひとつとして国の登録有形文化財に登録されました。
※はにわ館、ギャラリー棟の敷地内は展示物や文化財を保護するため飲食が禁止となっていますが、ギャラリー前ベンチでの水分補給は構いません。(お菓子等を含む食事はご遠慮ください)
ご協力をお願いいたします。
個人、グループの発表の場としてご活用いただけます。
午前(午前9時~午前12時) | 3,120円 |
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午後(午後1時~午後5時) | 4,170円 |
1日(午前9時~午後5時) | 6,250円 |
*冷暖房の使用料は施設利用料に含まれます。
詳細についてはお問い合わせ先にお尋ねください。
お問い合わせ先:松阪市文化財センター Tel:0598-26-7330
市内の指定文化財等(文書・書籍・生活道具・美術工芸品等)を収蔵するために、文化財センターはにわ館を補うする施設として、令和4年度に収蔵庫棟を建設しました。
(左)外観
(中)前室1
(右)前室2
(左)収蔵室A
(中)収蔵室B(一階・二階)
(右)収蔵室C