日本の牛は、江戸時代以前はあまり大きくありませんでしたが、
明治時代(1868年~1912年)には、もっと大きくて力が強く、
肉がたくさん取れるように、ヨーロッパの牛とかけ合わせて改良が行なわれたほか、
日本人も良い牛を作ろうと努力を重ね、1930年代から40年代(昭和時代の前半ころ)に、
「和牛(わぎゅう)」と呼ばれる日本独特の牛ができました。
「和牛」は、肉をにするための牛であり、次の4種類があります。
日本でもっとも一般的で代表的な和牛。
日本全国で肉牛(にくぎゅう)(肉にするための牛です)として飼われています。
名前のとおり、黒い毛がとくちょうで、松阪牛もこのなかまです。
明治時代までは、田畑をたがやしたり
にもつをはこんだりする役(えき)牛(ぎゅう)として使われ、
明治になって日本人も肉を食べるようになると、
役牛として3~4年はたらいた牛を太らせて肉牛にするようになりました。
第2次世界大戦がはじまる少し前の1937年に
「黒毛和種」という名前でよばれるようになりました。
質のよい肉がたくさんとれる牛です。