松阪牛生産区域には櫛田川や宮川といった清流が流れており、
この滋養豊かなきれいな水と、伊勢平野の温暖な気候が品質の良い牛を育てます。
【櫛田川の清流】
【深野の棚田】
松阪牛は、熟練の肥育農家の手によって一頭一頭手塩にかけて育てられています。
まさに『牛飼いの匠』の努力と情熱の結晶なのです。
その中でも、900日以上の長きにわたって肥育する特産松阪牛は、
長く飼う分リスクやコストも高くなってしまうため、
特に高度な肥育技術が必要とされています。
牛飼いの匠たちはそれぞれ独自の秘伝のわざを駆使して
我が娘のごとく、牛を愛して、大事に育てています。
肥育農家はそれぞれ独自に創意工夫して
その牛の状態や体調に合わせた管理を行っています。
牛が食欲がないときは、食欲増進のためにビールを飲ませたり、
肉質を柔らかくするために焼酎でマッサージを行ったりする農家もいます。
丹念にブラッシングや洗体といったスキンシップをすることで、
牛は人間を信頼し、ストレスを感じることなく、健康に育ちます。
牛のストレス解消と足腰を強くするため、散歩をさせる農家もいます。
また、牛舎は一頭ごとに部屋を仕切り、常に清潔に保ち、
熱い季節には、扇風機や屋根上への散水などで
牛がストレスを感じないよう、工夫されています。
餌も各農家で秘伝のブレンドがあり、一頭ずつその牛の月齢や状態に見合った
最適な量や種類が毎回与えられています。
【ビールを飲む松阪牛】
【マッサージをされて気持ちよさそうな松阪牛】
【散歩をする松阪牛】
【個室になっている牛舎】