現在地
トップページ > 松阪市民病院 > 診療科案内 > 緩和ケア > 松阪市民病院緩和ケア(入院状況更新)

松阪市民病院緩和ケア(入院状況更新)

印刷用ページを表示する掲載日:2016年6月7日更新

平野博

平野 博 (ヒラノ ヒロシ)
昭和53年 三重大学卒

内科部長(緩和ケア)

 皆さんは、癌が治らない、と言われたら、何を思い、何処でどのような姿で過ごしたいと思われるでしょうか?
 ここでは、緩和ケアと緩和ケア病棟についての歴史を含めて、少しばかりその内容を記載します。
 日本では1970年代に、癌が治らないと判断された時の関わりについて考える研究会が発足しました。その研究会は、日本死の臨床研究会という名称で、その目的は、『死の臨床において、患者やその家族に対する真の援助の道を全人的立場により研究していく事』と記載されています。
 “全人的立場”というのは、医学の視点からだけではなく、看護学、社会福祉学、宗教学などの視点を加えて死の床に居る病人に対しての援助を考えていこう、という意味があったようです。
 そして、1981年に日本で初めてのホスピス病棟が開設され、現在に至っています。
 その後、WHOが緩和ケアの定義をしました。『緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処を行う事によって、苦しみを予防し、和らげる事で、クォリティ・オブ・ライフを改善するアプローチである』というものです。
 緩和ケアは医療であると言い切れるような狭い概念ではありません。
 緩和ケア病棟は、癌の治療が望めないと判断された人が休息をする為の場所として設立されてきました。
 自分自身の身体が思い通りに動かせなくなった時に初めて、当たり前の日常生活の有り難さがわかるそうです。そのような状況になった人からの話によると、そんな時に孤独感を味わう事になるそうです。
 ある癌患者さんが話してくれました。
 “緩和ケア病棟には、自分の身体を動かせなくなった人の気持ちのわかる人に勤務していて欲しいと思います”、という話です。
 このような人が話してくれた事を、緩和ケア病棟勤務の職員が記憶して、その記憶が今後のケアに生かされるのが、望ましい死のケアにつながるのではないでしょうか?
 緩和ケアにおいては、『死の床に居る病人に全人的立場から真の援助の道を研究していく』姿勢が求められます。  
 当緩和ケア病棟では、東北大学文学研究科実践宗教学寄附講座による臨床宗教師研修を修了した僧侶や地元の牧師などもボランティアとして活動しています。また、2015年10月から非常勤職員の臨床宗教師(東北大学の講座修了生)が勤務しています。
 癌が治らないと言われた時に、何を思い、寿命まで何処でどのように時間を過ごすのか?
緩和ケア病棟を利用する人の傍に居て、一緒に考えませんか? 

 『緩和ケア病棟紹介』(English)

How would you feel and spend rest of your life if you were told that your cancer was incurable? I'm describing what palliative care and palliative care unit (PCU) are like including their history. In 1970s a committee, which was named as The Japan Association for Clinical Research on Death and Dying (JARD), was set up to consider how to play a part with patients who are diagnosed as having an incurable cancer in Japan. The purpose of this association is to research how we should assist the patients and their families on death and dying from a holistic perspective. Holistic perspective seemed to be meant that we need to think about ssistance for patients who are on their deathbed from perspectives of not only a medical but also sciences of nursing, social welfare, and religion. As a result, a hospice ward was established for the first time in Japan in 1981. After that, WHO defined palliative care as an approach that improves the uality of life of patients and their families facing the problem associated with life-threatening illness, through the prevention and relief of suffering by means of early identification and impeccable assessment and treatment of pain and other problems, physical,psychosocial and spiritual. Palliative care can’t be predicated as medical care. PCU has been established for the place where people who are diagnosed as incurable cancer can rest. I heard that people realize the preciousness of normal life when they lose control of their bodies and come to feel a lonely feeling in such a situation. A certain person who had a cancer said “I’d like people who could imagine the feeling of losing control of their bodies to work at PCU.” I believe that it will lead desirable care of the dying that staff at PCU remember what patients said such as the ones above and make use of it for following care. How do people feel and want to spend the rest of their life when they are told that their cancer are incurable? How about thinking about it staying with them here ?
緩和ケア病棟1






 

 

緩和ケア病棟2







 

入院について

  1. 治癒困難と診断された悪性腫瘍などの患者さんを対象とします
  2. 患者さんとご家族またはその何れかが入院を希望されていることが原則です
  3. 入院時に病名・病状について理解されていることが望まれます。理解されていない時には患者さんの要望に応じて、適切な病名・病状の説明を行います
  4. ご家族がいないこと、収入が乏しいこと、特定の宗教を信仰していることなど社会的、経済的宗教的な理由で差別しません
  5. 状況によって体験入院もできます

緩和ケア病棟について

相談の流れ

入院状況

入院状況の表
 平成23年度平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度
年代別  30歳代0人1人0人0人0人
  40歳代1人0人0人0人0人
  50歳代1人4人2人4人3人
  60歳代7人11人11人24人17人
  70歳代16人37人26人26人37人
  80歳代20人37人40人32人44人
  90歳代5人8人15人12人6人
  100歳代1人0人0人0人0人
退院患者合計51人98人94人98人107人
性別  男26人52人54人71人60人
  女25人46人40人27人47人
紹介元別 当院27人66人49人72人78人
 松阪中央総合病院6人12人10人8人12人
済生会松阪総合病院6人5人1人1人1人
 伊勢赤十字病院6人2人1人0人1人
 三重大学医学部附属病院4人3人2人5人2人
 その他病院4人3人7人5人1人
 その他医院0人6人3人3人5人
 その他介護施設0人1人2人4人7人
在院日数  14日以内17人36人35人29人44人
  15日~30日4人22人17人25人26人
  31日~60日13人14人15人10人13人
  61日~153日10人21人18人23人9人
  154日以上7人5人9人11人15人
  平均在院日数79.3日55.2日64.4日79.5日70.4日
主病名  肺がん13人38人30人35人48人
  胃がん4人8人10人8人11人
  直腸大腸がん5人8人5人7人8人
  膵がん5人6人25人7人5人
  乳がん5人0人1人3人1人
  前立腺がん1人1人5人4人5人
  その他29人19人16人33人29人

 

診療科案内の一覧に戻る


このページに関するアンケート

このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?
このページの内容は参考になりましたか?

※1いただいたご意見は、より分かりやすく役に立つホームページとするために参考にさせていただきますので、ご協力をお願いします。
※2ブラウザでCookie(クッキー)が使用できる設定になっていない、または、ブラウザがCookie(クッキー)に対応していない場合はご利用頂けません。