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昨今、公共施設の老朽化問題がクローズアップされていますが、これは全国の自治体共通の大きな問題でもあり、多くの自治体では公共施設マネジメントの取組が進められています。本市は平成17年1月1日に1市4町が合併をしましたが、合併後10年が経過した現在にあっても、合併前に保有していた施設がいまだに整理されていないという現状があります。
本市では、公共施設を効率的かつ効果的に運営するとともに、次世代に将来の財政負担を先送りすることのないよう公共施設の最適管理(公共施設マネジメント)に取り組んでいるところであり、この度、公共施設についての現状と課題を分析し、「松阪市公共施設白書」を公表させていただきます。
本市が保有する施設保有総量は、約640施設、約2,000棟、延床面積は約60.5万平方メートルであり、市民1人あたりの施設面積は3.60平方メートルと全国平均の3.42平方メートル(2012年東洋大学PPPセンター試算データ)を少し上回っている状況です。また、築20年を超えている施設が全体の7割以上、築30年を超えるものについても5割以上、中には築50年以上経過している施設も見られます。
しかし、市民ニーズの多様化、そして少子高齢化の影響から市の支出は増加傾向にあるため、施設の維持管理に十分な費用の確保ができなくなる恐れがあり、今後は人口減少や少子高齢化など社会状況の変化に合わせて公共施設の最適化を図っていく必要があります。
ご希望の方は、6月17日より本庁舎、各地域振興局、振興局出張所、各地区市民センターでお渡しいたしますのでお立ち寄りください。