本文
本庁管内 中部地区
43-83
柚原中世墓 附 石造宝篋印塔
(ゆのはらちゅうせいぼ つけたり せきぞうほうきょういんとう)
市指定史跡
1基/室町時代/柚原町寺谷/指定面積:250平方メートル/昭和53年11月11日
谷に突出した標高400m余の尾根突端部に形成された中世墓で、東西25m、南北10mの範囲内に土饅頭形をした盛土が2ヶ所あり、その上に宝篋印塔3基が現存し、内1基が墓域とともに史跡に指定されている。この石塔は総高138cm、宝珠・請花・九輪・伏鉢は後補であるが、笠の隅飾突起は室町時代の特色を示す。また、墓域には土師器片・常滑製陶器片・人骨片が散乱しており、盗掘により常滑の骨壷が出土した。壷は高さ16cm、広い平底を有するもので室町時代後期頃と推定され、指定の石塔の時代比定とも合致する。