本文
嬉野管内
75-150
天華寺廃寺出土塑像
(てんげいじはいじしゅつどそぞう)
市指定有形文化財
比較的大きな塑像(そぞう)の左膝部である。現状では硬く焼き締っており、スサや心木は残らない。大きさは異なるものの紀寺跡出土の塼仏に酷似し、また本像の背面が立体的に塑形されていたので、壁に張り付ける形式であった可能性も否定できない。また、膝部内側に木心の痕跡があることから、比較的小像であるにもかかわらず、複雑な構造を持っていたことがわかる。あるいは、右足を垂下した半跏(はんか)像であった可能性も考えられる。