本文
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紙本墨画唐獅子図 曽我蕭白筆 附 板絵著色杉戸絵 曽我蕭白筆8面
(しほんぼくがからじしず そがしょうはくひつ つけたり いたえちゃくしょくすぎとえ そがしょうはくひつはちめん)
国指定重要文化財
2幅/江戸時代/朝田町 朝田寺/紙本墨書、掛幅装、225.8×248.6cm/平成3年6月21日
曽我蕭白(1730~1781)は29歳と34歳の頃、2度にわたり伊勢方面を旅し、数々の傑作を残した。朝田寺には2度立ち寄ったらしく、彼の作品10点が残されている。唐獅子図は雄・雌の獅子各1頭を画面一杯に雄渾(ゆうこん)な筆致で描いた蕭白の代表作であり、34歳という熟達の域にあってなお若者の気概が溢れている。
附の獏図、鳳凰図は、書院広縁、東西の引き違い戸に描かれた作品。1羽の鳳凰と月をふり仰ぐ1頭の獏。彼の作品としては明るくまとめられている。