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鴟尾(しび) 三重県辻垣内瓦窯跡出土
・種別:重要文化財 考古資料
・員数:2箇
・時代:奈良
・指定日:平成8年(1996)6月27日
・所在地:嬉野権現前町(嬉野考古館)
・所有者等:松阪市
・備考:市指定史跡釜生田辻垣内瓦窯跡出土
鴟尾は、瓦葺き屋根の大棟の両端に設置される装飾瓦の一種で、寺院などの大型の建造物に用いられます。
〈鴟尾(1)〉 高さ124.8cm、基底部幅54.2cm、長さ(胴部から鰭(ひれ)部を含む)97.3cmを測ります。胴部は無文で、弧状(こじょう)の透孔(すかしあな)が両面に穿(うが)たれています。胴部には文様帯が巡り、突帯(とったい)間には連珠文(れんじゅもん)が施されます。鴟尾(1)の珠文は球体から突起をひねり出し、その先端部を胴部に穿った径2~2.5cm、深さ3cm前後の円孔(えんこう)に挿し込む仕組みとなっています。
〈鴟尾(2)〉高さ148.6cm、基底部幅48cm、長さ(胴部から鰭部を含む)119.2cmを測ります。全体に鴟尾(1)より大きく、胴部は無文で弧形の透孔が両面に穿たれています。胴部には文様帯を巡らしますが、鴟尾(1)のように珠文は施されません。
共に出土した凸面布目瓦(とつめんぬのめがわら)から一志廃寺(いちしはいじ)(嬉野一志町)に供給された鴟尾であると推定されます。