本文
40-79
紙本墨書織田信雄朱印状
(しほんぼくしょおだのぶお(のぶかつ)しゅいんじょう)
市指定有形文化財
この文書は天正11年、織田信雄が飯福田寺に与えた朱印状で、「飯富田郷・後山郷」で、合わせて115貫文を寄進したものである。
飯福田寺は修験道の道場であるが、その沿革は確かな史料がなく不詳である。近世の地誌『勢陽雑記』などによると、伊勢国司北畠家の祈祷所(きとうしょ)として天文(てんぶん)年間までに補修を加えて伽藍を整えたと記される。
信雄は織田信長の二男で幼名を茶筅丸(ちゃせんまる)、後は北畠氏の家督を継いで具豊、信意、信雄と改名している。