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飯高管内
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蓮のムシトリスミレ群落
(はちすのむしとりすみれぐんらく)
県指定天然記念物
飯高町森地内/平成5年3月8日
ムシトリスミレはタヌキモ科に属する食虫植物で、湿った岩肌に生える軟弱な多年草である。北海道、本州中部以北、四国の主として高山帯、亜高山帯に分布する。
現在のところ紀伊半島では唯一の群生地である。葉は数個根生し、縁は内曲して葉面には無数の小腺毛があり、粘液を出して小昆虫を捕らえる。開花は5月~6月でスミレのような花をつける。なお、当地の固体群は変種のイイタカムシトリスミレとされている。