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三雲管内
90-168
木造阿弥陀如来坐像
(もくぞうあみだにょらいざぞう)
国指定重要文化財
1躯/鎌倉時代/上ノ庄町 永善寺/像高85.5cm 檜材 寄木造/大正5年8月17日
永善寺の本尊として安置される阿弥陀如来坐像である。大衣(だいえ)を偏袒右肩(へんたんうけん)に着し、定印(じょういん)を結ぶ。現状では、素地が露出しているが、当初は漆箔(しっぱく)であったと思われる。
定朝様(じょうちょうよう)の風をもつ秀作であるが、やや面長な面部や、左右に張った肩、張りのある肉身など、新時代の感覚も看取される。