本文
飯高管内
123-202
木造十一面観音立像
(もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう)
市指定有形文化財
像全体をわずかに左にひねり、曲線を浮きだしている。顔や腰下からの肉付きが少し弱いが、全体に調和のとれた気品のある作で、慈悲慈愛の相を示す立派な像である。恵心僧都の作と伝えられ、明治の観音堂建立の勧進帳にもそう記されている。
本尊は黒瀧観音堂に祀られていたが、明治37年の暴風雨の際、村人たちによって運び出され、東漸寺境内に建立された観音堂へと移された。そのため、黒瀧観音とも称される。