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本庁管内 市街地区
23-60
三井家発祥地
(みついけはっしょうち)
市指定史跡
江戸時代/本町/指定面積:568.49m2/昭和31年7月3日
江戸時代屈指の豪商であった三井家は、松阪本町から、やがて「江戸店持京商人(えどだなもちきょうあきんど)」となって天下に飛躍していったが、発祥地はその父祖の記念の地である。豪商三井家の創業の祖は3代高利(たかとし)(1622~94)であるが、ここには白粉町来迎寺より移した初代高安と2代高俊の墓、高利の長兄らの供養碑などがある。また高利の産湯(うぶゆ)に使ったという伝承のある井戸があり、発祥の地の記念碑も建つ。
三井家は高俊の代に松阪に居宅を構え、この発祥地周辺に広い地歩を占めていた。しかし、本格的な江戸進出を果たした高利は、京都に居宅を移し、松阪には一族と松阪店を置き、藩の御用も勤めさせた。やがて、18世紀初頭には呉服、両替の店13軒を三都に構える繁栄振りであった。