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嬉野管内
89-167
かんこおどり
市指定無形民俗文化財
期日:8月14日頃/江戸時代/嬉野新屋庄町 称名寺/平成11年9月3日
8月14日の夜を精霊踊りと称し、以前は7月14日の天王さんの夜に神前で宮踊りと称してかんこ踊りをしていたが、現在は精霊踊りだけとなった。精霊踊りには昔はシャグマをかぶった。
踊り子は4人で、頭に黒い鶏の羽根のかぶりものをつけ、紺じばん、紺ばっち、紺のてっこう、脚絆で身を包み、草鞋ばきで、胸に羯皷(かっこ)を吊り、両手にバチを持つ。踊りは精霊踊りと念仏踊りが中心で、地唄と鉦、太鼓の音が入る。4人の踊り子を取り巻いて踊る村人を側踊りと言う。シデを先端につけた棒を持って踊りの調子を整える役の人もいる。
寺踊りが済むと初盆の施主の家に踊り込む。初盆の家で踊るのを「施主踊り」「踊り込み」といい、これに対して寺踊りを「式踊り」という。
初盆の家を回り終ると、寺に帰ってきて踊り、最後に笠踊りをする。陣立て踊りの節に合わせてシデを打ち合い、盆供養の踊りを終わる。