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萬部小兵衛家射和軽粉関係資料
(まんべこへえけいざわけいふんかんけいしりょう)
市指定有形文化財
所有者の萬部小兵衛家(屋号「升屋」)は、創業年次は明らかでないものの、明治末年まで続いた有力な軽粉窯元の1つであった。指定物件は、江戸期から明治末年にいたる多種多様な製造道具類、軽粉製品、生活用品等と、江戸後期から明治期にいたる釜株仲間定書、釜株売渡証文、水銀仕入帳、家乗記録類等の古文書類とに大別される。この中には、軽粉が付着した宝付、水銀の入った水銀壷、文政12年(1829)の墨書銘のある軽粉箱、明治26年(1893)のシカゴ万国博覧会に出品された軽粉製品等々が含まれている。