本文
65-128
紙本墨書射和寺文書
(しほんぼくしょいざわじもんじょ)
県指定有形文化財
本文書群は、射和寺に伝来していた古文書類を竹川竹斎(たけがわちくさい)が一括して保存し、現在に至ったものである。文書中、建長7年(1255)の荒木田末守売券が最も古い年紀を持つが、長禄3年(1459)の北畠教具御教書(みぎょうしょ)をはじめとした歴代国司の御教書や奉行人奉書(ほうしょ)がほとんどを占めており、北畠氏関係史料として貴重である。内容も、寺領安堵や住持職承認のほか、射和市場での盗人裁許、田丸城への梵鐘借用など多岐にわたっている。