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松阪市文化財センター(旧カネボウ綿糸松阪工場綿糸倉庫)
(まつさかしぶんかざいせんたー(きゅうかねぼうめんしまつさかこうじょうめんしそうこ))
国登録有形文化財
横幅約74m、奥行き10月6日m、建築面積は1044平方メートル。旧鐘渕紡績松阪支店の原綿製品倉庫として、大正12年に建設された。外壁のレンガは、小口面と長手面とが一段ごとに交互に現れるように積む、イギリス積みと呼ばれる工法がとられている。また、間隔をおいて柱型が表されている外観も、当時の姿をよく留めている。内部は4室に区画され、正面には庇が付いている。
鐘渕紡績はカネボウと会社名が改称され、平成5年4月に合理化のため操業を停止し、平成6年に松阪市が跡地とともに倉庫を取得した。取得後は、補強、修復され、現在は松阪市文化財センターの市民ギャラリー、収蔵庫として利用されている。