ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > よくある質問 > 松阪公園の荒れ具合等について

本文

松阪公園の荒れ具合等について

ページID:0110589 更新日:2015年10月27日更新 印刷ページ表示

意見・質問

 松坂城の再建計画を進めてみてはどうですか。

回答

 一度失われた建物を再建する場合、平面図や写真だけでなく、立面図等の実際の寸法等がわかる厳密な図面が必要となります。残念ながら、松坂城については一部の建物(二の丸御殿)の平面図や明治5年に撮影された写真のみという状況であり、再建するための資料が充分に揃っていない状況であります。
 近年、熊本城や名古屋城などで非常に大規模な復元が行なわれていますが、それは厳密な図面等の資料が多数存在するからこそ、そのような整備が可能となりました。逆に、どのような建物が建っていたのかはっきり分らないまま推測で建ててしまえば、一番大切にすべき根本としての城の価値をかえって失ってしまうことになります。教育委員会としては、松坂城をこれからどのように活用するかを考える基本として、「史実に基づく」ということが何より大切であると考えます。
 また、平成24年に刊行した『史跡松坂城跡保存管理計画書』におきましても、建物の復元は行なわず、現在残されているものを有効に活用するという方針が示されております。
 以上のことから、教育委員会としては、かつて城内にあったとされる建物の再建・復元は行なわず、今後もこれまでどおり松坂城跡の整備を進めていきたいと考えております。なお、建物復元に代わる方法として、城内各所に設置する解説板の視覚に訴えたわかりやすい内容への変更を検討します。