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令和6年度当初予算提案説明における基本的な考え方について

ページID:1082301 更新日:2024年2月14日更新 印刷ページ表示

 まず、本年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」により甚大な被害が発生し、多くの尊い命を失いました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
 平穏な日常生活を取り戻せるように、松阪市としてもできる限りの支援をしてまいります。

 それでは、令和6年度当初予算を提案するにあたり、基本となる私の考え方を述べさせていただきます。

 今年は、私が市長として松阪市政を担う3期目の最初の年となります。コロナを乗り越え新たな一歩を踏み出せたのは、医療従事者の皆様の献身的な努力をはじめ、多くの方々の協力のおかげです。心から感謝申し上げます。
 令和6年度は、市政運営の原点である「誰のため、何のため」という問いを忘れず、市民の皆様のご期待にしっかり応えられるよう、未来に向けて更なる発展をめざしてまいります。

 さて、昨年を振り返ってみると、これまで進めてきたものを更に進化させるため、様々な施策に取り組んでまいりました。
 安心して出産・子育てができる「子育て支援」、公民連携による「新しい公の形」の実現、ポストコロナを見据えた「地域の活性化」、2050年の脱炭素社会の実現のための「カーボンニュートラルの取組」、やさしい(優しい・易しい)DXの推進や地域との協働、スポーツの持つ力を様々な形で市民に伝える「スポーツのチカラプロジェクト」など、多様化する課題に対し迅速かつ柔軟に対応してまいりました。

 令和6年度は、市民の皆様の生活をより良くするため、そして私たちの地域が持続可能な未来に向けて前進するために、引き続き、市民の皆様とともに、新たな課題に取り組んでまいります。

 令和6年度予算は、地域の特性や課題を的確に把握し、効果的な対策を講じられるよう「育てる・守る・伸ばす予算」として編成いたしました。

 では、ここからは、令和6年度当初予算の編成にあたっての歳入・歳出のおおまかな考え方についてご説明させていただきます。

 歳入に大きな伸びが見込めない中、歳出では、扶助費や人件費の増額により、非常に厳しい予算編成となりました。財政調整基金につきましても、昨年度は22億円の繰入れでしたが、今年度は重点支援交付金事業分約6億円や未来投資基金の償還分を含めて約32億円を繰入れ、令和元年度(約732億円)につぐ、過去2番目に大きい予算 約731億円となりました。

 まず、歳入につきましては、定額減税による個人市民税の減収及び固定資産の評価替による減収を見込んでおります。地方交付税及び臨時財政対策債は、地方財政計画を勘案し計上しました。

 各種譲与税、県税交付金など一般財源を構成する市税以外の財源については、経済情勢により交付額が上下するものですが、地方財政計画や三重県の予算を参考に見込みました。
 なお、個人市民税の定額減税に伴う減額分については、地方特例交付金で補填されることとなっております。

 歳出ですが、昨年度の経常経費を維持しながら、更なるカーボンニュートラルへの取組を行い、未来に向けた投資などに、重点プロジェクト枠で約24億円、特別枠・復活枠で約10億円(うち、商品券分約5億円)を設けて対応いたしました。

 かねてより、私は「任期中の借金を増やさない」とお約束してまいりました。これまでは、平成30年度末の残高477億円、臨時財政対策債を除いた290億円を基準としておりましたが、3期目におきましては、令和4年度末の残高464億円、臨時財政対策債を除いた263億円を基準といたします。
 なお、今後も財政調整基金を活用しつつ年間総合予算により、収支均衡のとれた健全な財政運営を図るよう努めてまいります。
 次に、令和6年度の予算編成における主な4つの視点について申し上げます。

 まず1つ目は、「育てる」です。
 市長に就任以来、「子育て一番宣言!」のもと、様々な子育て支援施策を進めてまいりましたが、昨年は「共働き子育てしやすい街ランキング2023」で東海地区2位、三重県1位という高評価をいただきました。
 この評価に甘んじることなく、こども医療費や多子世帯への学校給食の支援など、子ども・子育て施策を更に充実させ、「安心して子育てできるまち」をめざしてまいります。

 2つ目は、「守る」です。
 基礎自治体においては、市民の生命・財産を守り、リスクを回避することが最も重要であると考えています。
 防災・減災対策や道路等の整備、高齢者支援や障がい者支援、雇用創出や環境保全など、本市が講じる施策は、市民の安全・安心を「守る」ための投資であり、将来に向けた安定的な成長を実現するために欠かせないものであります。
 例えば、令和5年の平均の消費者物価指数は、3.1%の上昇となっており、令和6年2月に値上げされる食品は1,600品目を超えるとの報道もあります。そこで、5回目となる『生活支援!松阪みんなの商品券』を発行し、市民の皆様の家計支援を行うとともに、市内事業者等での消費を促し、地域の経済を守ってまいります。

 3つ目は、「伸ばす」です。
 令和6年度は松阪市の可能性を大きく「伸ばす」年にしたいと考えています。
 市制20周年記念事業では、事業を市民の皆様から提案をいただき、市民の皆様に審査をしていただき、市民の皆様に実行していただくことを考えています。
 言わば、市民の、市民による、市民のための記念事業にすることによって、一体感を高めるとともに、各種事業で松阪市の発信を行い、更なる発展をめざしていきたいと考えています。
 また、地域との協働や公民連携の取組、デジタル技術の活用や新しい視点から見た情報発信など、様々な「伸ばす」施策に取り組んでまいります。

 4つ目は、「再定義」です。
 現在、取り組んでいる施策が市民生活にどのように役立っているのか、また、長年続いている事業が最適な形態であるかどうかなど、時代が急速に変化する中で、今のままでよいのか再度考える必要があると感じています。
 例えば、スポーツと連動したまちづくりを主要施策に掲げ、みえ松阪マラソンやスポーツのチカラプロジェクトを実施してまいりましたが、副次的効果としてスポーツをする人の割合が増加し、市民の健康増進に大きく寄与しました。

 本来は、競技やボランティア参加などを通じて、松阪の発信やまちづくりを推進する目的でありましたが、健康なまちづくりという「再定義」が必要になりました。
 令和6年度は総合計画を策定する年です。総合計画策定時には、現状の政策や施策を見直すとともに、「再定義」することで新しい発見や目的を見いだし、更に「ここに住んでよかった」と思ってもらえるまちづくりをめざしてまいります。

 以上、令和6年度の予算編成における主な4つの視点を申し上げました。
 今後も市役所は「総合サービス業」であるという原点に立ち返り、市民の皆様に満足いただける行政サービスの提供をめざし、「スピード感」と「独自性」を持って、元気な未来に向けて邁進してまいります。
 引き続き、議員の皆様、市民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

令和6年2月14日

松阪市長 竹上 真人

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