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三雲管内
92-170
月本追分
(つきもとおいわけ)
県指定史跡
江戸時代/中林町/昭和63年3月26日
伊勢街道と奈良街道の分岐点である。元来は、単なる街道の分岐点であったが、江戸時代、伊勢参宮が盛んになるに伴って立場茶屋や煮売屋などが軒を連ねるようになり、休憩を取ることの出来る追分となっていったものと考えられる。また、月本という地名は、古くから月読社が勧進されており、月読社の本の集落という意味から生まれたといわれている。
この追分には、道標と向かい会うように、天保13年(1842)に奈良までの宿屋連中の寄進によって道の東側に大型の常夜燈が建立された。