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中部地区
149-252・253・254
鈴木家住宅主屋、鈴木家住宅蔵、鈴木家住宅納屋
(すずきけじゅうたくしゅおく、すずきけじゅうたくくら、すずきけじゅうたくなや)
国登録有形文化財
3棟/六呂木町 個人/主屋:明治初期、木造平屋建、瓦葺、建築面積156平方メートル/蔵:明治16年、土蔵造2階建、瓦葺、建築面積28平方メートル/納屋:明治初期、木造平屋建、瓦葺、建築面積46平方メートル/平成25年12月24日登録
鈴木家は「喜多村」の屋号をもつ農家で、市内中部の六呂木町に所在し、明治時代には大石村の村長を勤めた家である。昭和30年代以前にはみかん栽培を営んでいた。
主屋は木造平屋建、瓦葺の建物で、江戸時代後期からみられるこの地域に典型的な間取りを継承している。また、小屋裏で養蚕を行うために、広い空間を確保できる構造になっている。
蔵は当地域の農家が土蔵を備えることが一般化する時期の建物として重要なもので、伝統的な工法と近代的な技術の双方が見られる建物である。主屋、蔵、納屋が一体となって、松阪市中山間地域の農家の近代化を示す優れた屋敷構えを構成している。
鈴木家住宅外観