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木造不動明王立像(もくぞうふどうみょうおうりゅうぞう) 〔両泉寺〕
・種別:彫刻
・員数:1躯
・時代:平安
・指定日:平成11年(1999)3月17日
・所在地:飯南町下仁柿(両泉寺)
・所有者等:両泉寺
・備考:像高157.5cm、桧材、割矧造
10世紀後半以降に流布する、玄朝様(げんちょうよう)図像による不動明王像です。大振りの焔髪際(えんはっさい)を表し、弁髪を左に垂らします。眼は左眼を半眼に開いた、いわゆる天地眼で、牙は上下に出ます。右手に宝剣を執り、左手は垂らして元は羂索(けんさく)を執っていたと考えられます。条帛(じょうはく)・裳(も)を着け、腰布を巻きます。火焔光(かえんこう)を負い、両足を開いて岩座に立つ姿は、力量感あふれた秀作といえます。
構造や形状、衣の彫りは、大阪・瀧谷不動明王寺(たきだにふどうみょうおうじ)の不動明王像(1094年作)と多くの共通点をもちます。また、たくましい体躯や、巻き髪の表現は、京都・峰定寺(ぶじょうじ)の不動明王像(1154年作)に近いことから、平安後期の作とみられます。
