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本庁管内 南部地区
63-123
木造阿弥陀如来坐像
(もくぞうあみだにょらいざぞう)
国指定重要文化財
1躯/平安時代/下蛸路町 真福寺/像高87cm、檜材、寄木造/大正5年5月24日
ヒノキ材、寄木造。頭体を一材から彫成し、大きな内刳(うちぐり)を施す。両肩、膝前などを剥ぎ足すほか通常の木寄とする。螺髪(らほつ)の旋毛を細かく刻むなど繊細さも見られる一方、高い肉髻(にっけい)や、やや角張った肩、厚みのある肉取りなど強さに対する嗜好が見られ、中央とはやや異なった感覚をもった像である。また、髪際中央を少し下向きに造る点も慶派(けいは)との関係で注目される。