本文
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木造阿弥陀如来及脇侍坐像 附 木造観音菩薩坐像
(もくぞうあみだにょらいおよびきょうじざぞう つけたり もくぞうかんのんぼさつざぞう)
国指定重要文化財
本尊の木造阿弥陀如来坐像は明治45年に重要文化財(彫刻)に指定された。本堂中央に阿弥陀如来、向かって右に蓮台(れんだい)を捧げる観音菩薩、左に棒状の持物(じもつ)を執る勢至菩薩(せいしぼさつ)を安置し、死者を迎える来迎形(らいごうぎょう)の阿弥陀三尊を構成している。勢至菩薩は阿弥陀如来と作風や表面仕上げが共通することから、阿弥陀如来と同じく平安時代後期の制作と考えられ、重要文化財に追加指定された。観音菩薩は勢至菩薩に倣って江戸時代に補作されたと考えられ、三尊の一体として伝来し調和が図られていることから附指定された。
この3軀の仏像は、明治時代に清光寺の本堂が焼失した後、明治44年に本堂が再建される際に京都からもたらされたと伝わっている。
(左)木造勢至菩薩坐像(もくぞうせいしぼさつざぞう)
(中)木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)
(右)木造観音菩薩坐像(もくぞうかんのんぼさつざぞう)