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本庁管内 東部地区
57-116
木造十一面観音立像 附 木造雨宝童子立像 木造難陀龍王立像
(もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう つけたり もくぞううほうどうじ
りゅうぞう もくぞうなんだりゅうおうりゅうぞう)
県指定有形文化財
1軀 附2軀/下七見町 安養院/令和5年1月27日
木造十一面観音立像:鎌倉時代後期、像高174.4cm、檜材か、寄木造、漆箔像
木造雨宝童子立像:江戸時代前期、像高104.8cm、寄木造、檀色仕上げ
木造難陀龍王立像:江戸時代前期、像高119.6cm、寄木造、檀色仕上げ
観音像は本院の本尊で、長く秘仏として伝来。11面あった頭上面は3面残るのみ。白毫は水晶、玉眼、鼻孔・耳孔を穿ち、三道を彫出。天衣(てんね)は両肩から肘に垂下し、腰布は正面で右前に合わせる。左手は屈臂して水瓶をとり、右手は垂下して掌を前に向け、第一指を曲げる。全体に相好が整い、衣文の彫りもよい、鎌倉時代後期の優品である。右脇侍は木造雨宝童子立像、左脇侍は木造難陀龍王立像で、ともに江戸時代前期の作である。