ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 文化情報 > 射和万古灯籠

本文

射和万古灯籠

ページID:0108235 更新日:2021年3月23日更新 印刷ページ表示

飯高管内
70-136
射和万古灯籠
(いざわばんことうろう)

市指定有形文化財

概要

1基/江戸時代/飯高町粟野 川俣小学校/平成4年4月22日

 射和町の個人の屋敷裏庭に飾られている射和万古灯籠(市指定)と大きさ、姿形、各部の装飾も全く同様であり、同時に焼成された可能性の高いものである。本灯籠は無銘であるが、射和町所在の灯籠の竿部分には「萬延元庚年十月 射和万古窯製」とあり、本灯籠の製作は万延元年(1860)と推定され、万古窯での生産が活発な時期の作品である。
 陶製の灯籠としては珍しく大きなものであり、当時、街道の辻々に建てられていた石製灯籠の基本形を踏襲している。作品が大形の割りには焼き歪みや、焼き膨れがほとんどなく、竿の表面に一部ひびが走る程度で、陶工の技術の高さが窺い知れる。器体全面には青磁釉が澱みなく流れ、また、全体の姿形もよく、格調高い作品に仕上がっている。灯籠作品は、伊賀丸柱の人で安政4年に射和に招かれている奥田弥助が制作したものという。元は旧松阪市内の個人が所有していた。

射和万古灯籠