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佐久米古墳群出土仿製鏡・勾玉
(さくめこふんぐんしゅつどぼうせいきょう・まがたま)
市指定有形文化財
金剛川に近接する佐久米町内の沖積低地に営まれた大塚山・丸山・糠塚古墳からなる佐久米古墳群の内、大塚山古墳から出た変形四獣鏡1、変形獣帯鏡1、珠文鏡1、勾玉3、糠塚古墳出土の変形獣帯鏡1、珠文鏡1が考古資料として指定文化財となっている。いずれもが5世紀後半のものと推定される資料であるが、古墳3基の内、大塚山古墳は県道工事で消滅し、他の2基については墳丘基底部分が残存している。
なお、大塚山古墳は「東西拾九間 南北弐拾四間余」(『伊勢名勝志』明治22年)の規模を有した帆立貝式の前方後円墳と推定され、多数あった出土品のうち金銅装の眉庇付冑は早く海外に流出し、メトロポリタン美術館に所蔵されている。また、丸山・糠塚古墳は径30m余の円墳である。