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「ひとり親向けコラム」20250520
「こどもと一緒に、成長していくということ」
(令和7年5月20日配信)
子育ては「育てる」と書きますが、実は「育てられている」のは私たち親のほうかもしれません。
こどもが日々経験し、感情を表現し、世界を広げていく姿は、母である私たちに多くの気づきと学びを与えてくれます。
ひとり親家庭では、親と子の距離が近いと言えるかもしれません。その分、日常のやりとりの一つひとつが、親子双方に深く刻まれていきます。
だからこそ、こどもと一緒に「成長していく関係」であることを意識することで、家族というチームの絆が強まり、家庭の空気を明るくしてくれます。
今回は、こどもと一緒に成長していくための三つのヒントをご紹介します。
(1) 「できたね」を自分にも向けてみる
こどもができるようになったことに気づくたび、「よく頑張ったね」と声をかけるように、母である自分にも「今日もがんばった」と言葉をかけましょう。自分をねぎらう姿を見せることは、こどもにとっても「自己肯定のモデル」となります。
(2) わからない時は「一緒に考えよう」と言う
親だからといって、すべての答えを知っている必要はありません。迷ったり悩んだりしたときは「どう思う?」「一緒に考えてみようか」と声をかけましょう。親が悩む姿を見せることは、こどもにとって「考える力」を育てる種になります。
(3) 過去と比べず、「今ここ」に目を向ける
「前はできたのに」「どうしてこんなことで…」と、過去や理想と比べてしまうこともありますが、こどもの今の姿に心を寄せることが大切です。そして、自分自身の“今のがんばり”にも目を向けてあげましょう。
母親として、女性として、1人の人間として――私たちは、こどもと共に日々変化し、少しずつ成長しています。
小さな一歩を認め合いながら、失敗も受け止め、喜びは一緒に分かち合う。そんな積み重ねが、かけがえのない絆を育ててくれます。
大切なのは、「正しく育てる」より「一緒に育ち合う」姿勢。
今日という一日を、こどもと自分の「成長ノート」の1ページとして、大切に過ごしていきましょう。
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