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「ひとり親向けコラム」20250421
「今日から実践できるコミュニケーションのヒント」
(令和7年4月21日配信)
春の暖かな風が吹き、こどもたちは新しい友だちや先生との時間を重ねながら少しずつ社会との接点を広げています。
その背中を毎日見守る私たち母親は、想像以上にこどもの人格形成に影響を与えています。ひとり親家庭では母親の影響力は家庭の空気そのもの。息を吸うように、思考にきざまれていきます。
新生活の今だからこそ、こどもが将来、職場でも友人関係でも「自分らしく」いられるように、母からこどもへ、今日から実践できるコミュニケーションのヒントを三つお届けします。
(1)「感じたこと」を受け止め共感する
学校での嬉しかった出来事も悔しかった経験も、評価や結論を急がず「そう感じたんだね」とまず共感しましょう。感情を否定されない安心感は、こどもに自己肯定感と他者への想像力を育てます。
(2)「選択」を託し、小さな決定権を渡す
夕食の献立や週末の予定など、日常の小さな場面で「あなたはどうしたい?」と問いかけ、実際に選ばせてください。自分の考えが尊重される経験は、自立心と責任感を芽生えさせ、社会で意見を言う力につながります。
(3)「失敗」を共有し、学びを言語化する
母親自身の失敗談やそこから得た学びを率直に語ることで、失敗は成長の素材だと伝わります。こどもが挑戦を恐れず、問題解決プロセスを言語化できるようになると、将来のチームワーク力やリーダーシップが鍛えられます。
ひとり親であるあなたが背負う責任は大きいものの、裏を返せば家庭での教育を自由にデザインできるチャンスでもあります。声のトーンや目線、スキンシップといった非言語も大切にし、家の中を“安心して試せる実験室”にしていくことで、こどもは未知の世界でも自分を信じられるようになります。
こどもが自分らしく羽ばたく未来は、毎日の対話の積み重ねから始まります。豊かな自然のように、温かく包み込み、ときに力強く背中を押す――そんなコミュニケーションを今日から意識してみませんか。
相談は悩みや不安が小さい時に早めにしましょう。
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