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予防接種(子ども):BCG
結核とは
結核菌の感染で起こります。
おもに肺やリンパ節がおかされ、全身にひろがることがあります。日本ではかなり減少しましたが、まだ2万人をこえる患者が毎年発生しているため、大人から子どもに感染することも少なくありません。
お母さんから抵抗力(免疫)をもらうことができないため、生まれたばかりの赤ちゃんでも感染するおそれがあります。
BCGワクチン
牛型結核菌の毒性を弱めた「生ワクチン」です。
結核性髄膜炎や粟粒結核などにより重症化しやすい乳幼児期の結核を防ぐ効果が確認されています。平成17年4月1日から、ツベルクリン反応検査がなくなり、BCGを直接接種することになりました。
副反応
接種したところに赤み・腫れ・しこり・うみなどができることがあります。
通常は自然に治りますので、かいたりこすったりしないように気をつけて、清潔にしてください。
※接種後10日頃に接種部位に針の痕が赤く腫れ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は、接種後4週間頃に最も強くなりますが、その後は、かさぶたができて接種後3か月までには治り、小さな傷あとが残るだけになります。これは、異常反応ではなく、BCG接種により抵抗力(免疫)がついた証拠です。
コッホ現象
接種前に結核菌に感染している場合は、接種後10日以内にコッホ現象が起こることがあります。通常であれば、接種後10日前後たってから接種部位が赤く腫れ出しますが、感染していると、接種後数日間のうちの早い段階で発現します。コッホ現象と思われる反応がお子さんにみられた場合は、早く健康センターもしくは、かかりつけの医療機関にご相談ください。
※コッホ現象とは、接種部位の発赤・はれ・化膿などが起こり、通常2週間から4週間後に針痕が残る程度に落ち着いてきます。
対象年齢と接種回数
対象年齢は、生後12か月未満です。
スタンプを押すように上腕2か所に1回接種します。
その他
平成25年4月より、法改正により対象年齢が生後12か月未満となったため、接種費用補助事業(医学的な理由によりBCGを6か月までに接種できなかった生後6か月以上1歳未満の接種料金の一部補助)が終了となりました。