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SDGs×松阪市 オンライン講演会 第3回 報告

ページID:0126718 更新日:2023年2月15日更新 印刷ページ表示

SDGs×松阪市 オンライン講演会 第3回
「DXで松阪市はどう変わる?~未来のまちをDXから考える~」(報告)

登壇者(話題提供者)

松阪市企画振興部デジタル未来戦略局市政改革課
行革DX係 主任 張替 英明(はりがえ ひであき)さん

ファシリテーター

NPO法人Mブリッジ/三重県SDGs部会員 米山 哲司(よねやま さとし) さん

内容

令和4年 12月16日(金)に、SDGs×松阪市 オンライン講演会 第3回「DXで松阪市はどう変わる?~未来のまちをDXから考える~」を開催いたしました。
登壇者の張替 英明さんからは、DXの基本的な考え方から、DXの推進の視点からのまちの課題や将来についてお話をしていただきました。また前回から引き続き米山 哲司さんに参加していただき、SDGsの視点からもまちの課題を紐解く手助けをしていただきました。

【登壇者 張替 英明さん】

皆さん、こんばんは。
今やデジタル時代ということで、急速に社会が変わり始めています。
例えば、本日のこのオンライン講演会も、オンラインフォームで申し込みをしていただいたと思います。

今は当たり前のことですが、一昨年ぐらいまでは松阪市役所はオンラインでの申し込みができないところでした。

こういったオンライン申請などもDXの取組の一つとして、日々、推進しております。
歩みは遅いですが、松阪市も変わり始めています。

今日はDXをテーマに、皆さんとまちの将来を考えていけたらと思います。

本日は、DXについて、4つのことをお話します。

まずは、Whatの部分
「DXってなに?」

次に、Whyの部分
「どうしてDXをやるの?」

続いて、Howの部分
「松阪市はDXに取り組んでいるの?」

最後に、Futureの部分
「DXで松阪市はどう変わっていくの?」

これらを皆さんと一緒に考えたいと思います。

 

(「DX」ってなに?)

DXは極めて概念的な言葉で、「取組そのもの」や「もの自体」を指す言葉ではなく「デジタルツールによって、生活様式が豊かに変化すること」という、結果的に生じる「事象」のことを指しています。

ここで、少し皆さんも考えてみてほしいのですが、「デジタル」ってどんなイメージでしょうか?

「デジタル」という言葉はとても概念的ですが、結局のところただの道具です。
それも「生活を豊かにするための道具」です。

「包丁」と同じです。
おいしい料理を作るための道具ですが、人を傷つける道具にもなります。
結局、どう使うかは、人間次第です。

一方、「トランスフォーメーション」とは「変化(変革)」を意味します。
先ほども言ったように、DXというのは、「何かをすることがDX」ではなく、「デジタルという道具を使った結果、生活様式が変化した」という、結果として起こった事象を指しているだけなのです。

 

(どうしてDXをやるの?)

では、なぜ今、DXが必要なのでしょうか。
それは、DXを「社会生活が豊かに変化した様」と説明したように「社会生活を豊か」にするために必要だからです。

日本におけるDXは、2018年に経済産業省が「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」を取りまとめたことを契機に広がり始めます。

ガイドラインでは、今の日本には、

・既存システムが事業部門ごとに構築されており、全社横断的なデータ活用ができない
・部門ごとに過剰なカスタマイズがされていることから、システムが複雑化・ブラックボックス化している
・ドキュメントが整理されておらず内部構造を誰も把握できていない
・他のシステムとのデータ連係が困難
・技術的な制約や性能の限界がある

などの課題があり、これらを克服できない場合は、2025年以降、最大年間12兆円の損失があると発表されました。

そこで、「DX実現シナリオ」にもとづいたDXを実現することで、
「2030年には実質GDPを13兆円以上押し上げることが可能」とされました。

また、急速にDXが叫ばれ始めたのは、昨今の「コロナウイルスの流行」に他なりません。

外出行動の抑制や3密を避けた行動が奨励されるようになった結果、様々な課題が浮き彫りになり、社会が機能しなくなりそうなところまで行ってしまいました。それが今です。

 

(松阪市はDXに取り組んでいるの?)

では、松阪市は「DX」に取り組んでいるのでしょうか?

松阪市は2021年に「DX基本方針」を、2022年11月に「DX推進計画」を策定しました。
そこでは、3つの柱を掲げています。

・市民が利便性を実感できるDX
・職員が働きやすさを実感できるDX
・松阪市の魅力を感じることができるDX

です。

これらにもとづいて、松阪市はDXを推進しています。

また、基本方針や推進計画を策定する前から、松阪市も少しずつではありますが、DXの推進の取組を進めてきました。

・コンビニ交付
・書かない窓口
・オンライン申請
・マイナンバーカードセンター

などがそうです。

これらに共通するのは、「マイナンバーカード」です。

マイナンバーカードって「デジタル時代のパスポート」と言われていて、様々なサービスへの活用が見込まれています。

上記のこと以外にも、今後、どんどん活用範囲が広がっていく予定です。
DX が進むと、行政や市民サービスは大きく変化していきます。

 

(DXで松阪市はどう変わっていくの?)

では、「松阪市の未来ってどう変わるの?」について、ぜひ、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

今、市役所は何か手続きをするために訪れるところです。
それが、オンラインでもサービス提供ができるようになったり、ペーパーレス化が進んだりすることによって、空いたスペースを活用し、地域活動や市民の方同士の交流といったさまざまなことに利用できるようになるかもしれません。

市役所は 「申請のための場所」から「交流の場所」へ生まれ変わることができる。
そうなれば、「生活様式が豊かになる」という「変革」が起きたと言えます。
これが「DX」ということだと思います。

ただ、大事なのはセキュリティを守って安心して使っていただくということと、何より全員が利用できるようにすることです。

若い世代の方はデジタルに強い方が多いですが、そうでない方も取り残してはいけないんです。

様々なバランスの元に進めていく必要があります。

 

皆さんは、DXの推進のもとに、住む街をどう変えたいでしょうか。

決して「DX」は魔法の言葉ではありませんし、DXの推進にも様々な考え方があってよいと思います。

皆さんのお知恵を拝借しながら、一緒に取り組んでいけたらと思います。

ご清聴ありがとうございました。

 

参加者の声

・普段の生活では知ることのない貴重なお話をお伺いできました。

・DXのことはまだ分からない部分もありますが、おもしろい話でした。

・ 登壇者の言葉一つひとつがとても印象に残りました。

・無人店舗などはキャッシュレス決裁が前提となっていると感じます。

 そういうお店は増えるに違いないと思いますが、日本全体に普及するのは、いつになるでしょうか。

・チャットなどにより意見交換できたことで、「より良い松阪市」を感じられました。

・デジタルというと、便利になる反面、取り残されてしまう人もいるというイメージだったので、「取り残してはいけない」という言葉が印象的でした。


まつさか若者クラブ
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