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津屋城でこさん

ページID:0111864 更新日:2019年12月19日更新 印刷ページ表示

嬉野管内

87-165
津屋城でこさん
(つやじょうでこさん)

市指定無形民俗文化財

概要

  • 期日:旧暦10月15日
  • 江戸時代
  • 嬉野津屋城町
  • 昭和45年

 満月の夜、少年男子がヤカタと呼ばれる神輿(みこし)を担いで村内各戸を巡回する行事で、元禄の頃の始まりという。当日16時頃、子供たちは集会所にある紺絣(こんかすり)の着物、袴(はかま)、黒足袋(たび)、草履、白鉢巻き、白たすきを身につける。
 でこさんは武士の形をした50cmほどの人形で「上」と書いた紙を持っている。この人形に、その年の一番早い生まれの男の子の着物を着せる。
 「でこさんのやかた」は青竹で基礎を組み、菊の花でかざった柱に、南天の葉と実を付けた屋根を取りつけ、四方に赤い提灯をつける。高さ1メートル全長2メートル程度の神輿である。
 行事は赤旗2本、白旗1本、黄旗1本を持つ子供たちが先に出発し、帰ってくるとヤカタが出発する。「でこさんのやかた」は4人で担ぎ、後にチャンギリ4人、太鼓4人、提灯4人、お供3~4人が後につく。一行は大門橋で満月に礼拝する。家の巡回が始まると米1升とかお金を頂戴するのでヤカタは重くなる。
 休憩する家ではお菓子やお茶をご馳走になる。最後に大門橋に立ち、月に礼拝して、集会所で解散となる。

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