本文
62-121
木造地蔵菩薩坐像
(もくぞうじぞうぼさつざぞう)
国指定重要文化財
右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に如意宝珠を持つ通常の地蔵像。額部の白毫は水晶、目は玉眼、円満相でほのかな笑みの漂う庶民的な顔立ちである。
大きく深い衣のひだ、裳のかえりや衣摺のたたみに南北朝時代の特徴がよく現れ、衣の全面には蓮華唐草文、龍文、雷文つなぎ等の盛り上げ文様が丁寧に施されている。
大日堂は天台真盛宗。もともと射和町字中山の山腹にあったが、後世射和寺に合併され、現在も射和寺旧跡内にある。