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甘棠亭 附 扁額、棟札、命名書、屋敷図 各一点

ページID:0109636 更新日:2020年5月22日更新 印刷ページ表示

本庁管内 中部地区
38-77
甘棠亭 附 扁額、棟札、命名書、屋敷図 各一点
(かんとうてい つけたり へんがく、むなふだ、めいめいしょ、やしきず かくいってん)

市指定有形文化財

概要

1棟/安永3年(1774)/駅部田町 個人/入母屋造、桟瓦葺/昭和59年4月20日

 数奇屋(すきや)造風の建物で座敷(8畳)と次の間(10畳)からなり、中央に両間とも面皮柱を立て、座敷には畳床と違い棚を設け、付書院を出し、東と南には縁を回す。両間の天井は棹縁、縁の天井は上品な屋根裏を見せる。座敷の長押上には天明元年(1781)に当主石井助右衛門の求めに応じて時の正三位権中納言藤原光祖が建物を名付けて揮毫(きごう)した「甘棠亭」の扁額がかかる。
 石井家は江戸時代、紀州藩地士で代々大庄屋を勤め、五人扶持を給されている。甘棠亭は石井家の離れとして母屋の西南に建てられたものであり、近世の上級農民の接客空間が窺い知れる建物である。なお、建物とともに建築年代を明記した「棟札」、「石井家屋敷図」、甘棠亭と名付けた「命名書」、「扁額」が「附」として文化財に指定されている。

甘棠亭 附扁額、棟札、命名書、屋敷図