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北海道の名付け親「松浦 武四郎」

北海道の名付け親・松浦武四郎
平成30年(2018年)は武四郎生誕200年

 「松浦武四郎 生誕200年記念事業」 はこちらから<外部リンク>

2019年春 NHK札幌放送局「永遠のニシパ ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」<外部リンク>放送決定!!

 北海道各所、実に56か所に松浦武四郎の記念碑が建っています。古いものは大正8年、最新のものは平成26年建立。北海道命名150年、武四郎生誕200年となる平成30年(2018年)は、さらに増える予定です。
 なぜ松阪市の伊勢街道沿いの地で生まれ育った武四郎が北海道で顕彰され続けるのか、松浦武四郎記念館の主任学芸員、山本命(めい)さんにお話を伺いました。

 山本命さん↑山本命(めい)さん

「武四郎は幕末において蝦夷地を6回訪れます。調査はアイヌの人々と共に行い、北方四島も含め極めて詳細な地図を制作しました。この地図からは、川の細かな流れや土地の高低、9800におよぶアイヌ語の地名を見て取ることができます」

東西蝦夷山川地理取調図の全体図↑東西蝦夷山川地理取調図(全体図)

東西蝦夷山川地理取調図の拡大図↑東西蝦夷山川地理取調図(拡大図)

 山本さんに促され、同館に収蔵された実物の地図に目を凝らすと、やっと気づく細かな字が確かに読み取れます。なかには「サッポロ」など見覚えのある綴りも。当時の蝦夷地が大多数の日本人にとって未知の大地だった中、衝撃的な完成度です。調査に基づき木版多色刷りで出版したこの地図など、武四郎は151冊の探検記録を残しました。

「中には、武四郎が編集、執筆、ブックデザインをし、当時の人気絵師に挿絵を描かせることで少しでも多くの人々に関心をもってもらうための工夫を凝らした本もあるんですよ」

デザインから宣伝戦略まで一手に担うなど、破格の能力で北海道の魅力を伝えた武四郎。その意欲の源はアイヌの人々や文化への敬意にほかなりません。

「武四郎は、多様性を尊重する人物でした。アイヌ民族は同じ日本に暮らす民であり、彼らが大事にされ、彼らと共生するということが譲れない信念でした」

松浦武四郎記念館の館内の様子↑松浦武四郎記念館にて

 あの時代に民族の多様性を説き、何事にも公平に対した武四郎の真摯さが信頼を得て、現代の北海道のあちらこちらに記念碑が建つほど大事にされるようになったのです。
 蝦夷地を最も理解する人物と認められた武四郎は、ホッカイドウの名付け親にもなっています。武四郎が提案した時点での漢字は「北加伊道」、「カイ」はアイヌの古い言葉で「この地に産まれた人」という意味を持つのだそう。最終的に「カイ」に「海」の字をあてて「北海道」という名前が誕生しました。

北海道と提案した書物↑道名之儀二付勘弁申上候書付

登って下りて一泊二日の富士登山に、
大台ケ原探検。生涯旅の人だった超人

 武四郎が蝦夷地に入ったのは28歳~41歳までの時期。その間に吉田松陰らとの交流もありました。そして武四郎が生涯に訪れた場所は北海道に限りません。

「武四郎は日本中を旅しているんですよ。初めての旅は16歳。17歳で全国をめぐる旅に出て、19歳で四国八十八ヶ所めぐりをし、その後長崎に。朝鮮半島に渡航しようとしましたが断念。鎖国時代ですからね。その長崎で『ロシアが凍らない港を求めて 南下している』という話を耳にし、日本の危機を感じた武四郎は26歳で蝦夷地探検を決めました」

 それにしても武四郎の健脚ぶりには度肝を抜かれます。生涯で富士山には二度登頂、どちらも麓から一泊二日で登って降りてきています。しかも二度目は70歳のとき。これは亡くなる前年ですから、健脚は若い時に限りません。武四郎は竹川竹斎が伝えた「神足歩行術」を身につけた人ではないかと言う人もいるそうですが、もはや仙人のように空を飛べたのではないかとさえ思えてきます。

 思考も行動も規格外のスケールで、人生まるごと旅のような武四郎。伊勢街道という、さまざまな身分や境遇の人々が毎日行き来する様子を見て育った四人兄弟の末っ子が、自らが旅する人となることを選ぶのは当然の成り行きだったのでしょうか。そんな武四郎ですが、晩年に心を傾けたのが、生まれ故郷・三重県と奈良県にまたがる大台ケ原の探査だったということが、また心に響きます。

<関連情報>

松浦武四郎記念館<外部リンク>

松浦武四郎記念館の外観<外部リンク>

武四郎の波乱万丈の一生や功績を学ぶことができる施設。武四郎が日本全国から集めた古材(法隆寺や伊勢神宮のものも)で建てた書斎「一畳敷」のレプリカも。実物は国際基督教大学構内・泰山荘(東京都)に現存しています。
住所/三重県松阪市小野江町383
Tel/0598-56-6847 Fax/0598-56-7328
開館/9時30分-16時30分
休館/月曜(月曜日が祝日の場合は翌日)・祝祭日の翌日(祝祭日が月曜の場合は翌々日)・年末年始(12月29日~1月3日)
入館料/大人310円、6歳~18歳以下200円。20名以上の団体の場合は大人200円、6歳~18歳以下100円

松浦武四郎誕生地(市指定文化財)<外部リンク>

松浦武四郎誕生地の外観

伊勢街道沿いに築200年以上といわれる武四郎の実家が残っており、武四郎生誕200年の平成30年(2018年)2月25日に、お茶で一服できるなど、歴史と観光の拠点となる施設としてリニューアルオープン。
松浦武四郎記念館から徒歩7分。

松浦武四郎誕生地<外部リンク>

〒515-2109 三重県松阪市小野江町321

武四郎まつり<外部リンク>

武四郎まつりでアイヌ古式舞踊を踊る様子

武四郎の生没年が2月であることから、毎年2月の最後の日曜日に、松浦武四郎記念館で開催されます。国の「重要無形民俗文化財」に指定され、ユネスコの世界遺産の一つである「無形文化遺産」にも登録されたアイヌ民族に古くから伝わる「アイヌ古式舞踊」の披露や、北海道の特産品販売などあり。

北海道150年記念ドラマ 「永遠のニシパ ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」<外部リンク>

「この男がいなかったならば、北海道は生まれなかった」

幕末の大探検家にして北海道の命名者である松浦武四郎。
北海道が誕生するまでの知られざる格闘の人生をNHK札幌放送局の制作でドラマ化!

主演の松浦武四郎役には嵐の松本潤さんが起用されるなど、豪華キャストにも注目が集まっています。

【放送予定】 2019年 春
        ※【総合テレビ】北海道で先行放送の後、全国放送(73分)
【脚  本】 大石 静
【出  演】 松本 潤、深田 恭子 ほか

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