松阪市では、平坦地から中山間地の豊かな地形と温暖な気候を活かして、様々な農産物が生産されています。
生産者はJA等関係機関と連携し、農産物のブランド化に向けた特産振興を図りながら、少量多品目の生産取り組みを進め、消費者ニーズに対応した安全・安心な農産物の生産に取り組んでいます。
歴史は400年程さかのぼり、松坂城を築いた蒲生氏郷が、近江から松阪に伝えたといわれています。平成19年に三重の伝統野菜に指定された松阪赤菜の特徴は、日野菜(ひのな)の一種で根から葉まで赤紫色で、地下部は大根に似た形状と食味をしています。
食べ方
紅色の鮮やかさが増す漬物がオススメで、味わうだけでなく目でも楽しめます。その他にサラダやスープにしても美味しいです。おにぎりやチャーハンの具材としても利用できます。
古代エジプトの王様の難病を救ったといわれるモロヘイヤ。葉を刻むとヌメリが出るのが特徴で、栄養価の高い野菜として知られています。葉はとがった長楕円形をしており、主に葉のみを食用としますが、松阪産のモロヘイヤは茎の部分も柔らかく食べることができます。
食べ方
お浸し、和え物、スープ、炒め物、天ぷらなど。
同じヌメリがある納豆や山芋と混ぜて食べると美味しいです。
三重県産のなばなは、「三重なばな」として出荷されています。その中でも松阪市は栽培面積も大きく県内有数の産地です。
一般的に「菜の花」といえば春の花として印象がありますが、アブラナ科のなばなは、観賞用・菜種油用・食用とそれぞれ品種が異なります。食用となるなばなの花茎・葉・つぼみは、やわらかく、ほろ苦さがあるのが特徴です。
食べ方
炒め物、お浸し、和え物、揚げ物、漬け物など様々な料理に利用できます。
三重県産のいちごは、「三重いちご」として出荷されています。その中でも松阪市は栽培面積も大きく県内有数の産地です。
主な品種は「章姫」「とちおとめ」「紅ほっぺ」「かおり野」です。子どもから大人まで人気の高いいちごは、美味しいだけでなく、ビタミンCが豊富に含まれており、風邪予防や美容効果に期待できます。
食べ方
いちごは、ヘタの部分から先端へ向かい糖度が増していきます。まずは、ヘタを取り除き、ヘタ側から食べると最後まで甘みを感じ美味しく食べられます。
ぶなしめじは100日~110日、ひらたけは40日~45日程度で生育します。ともに湿度・温度など徹底管理された室内で栽培されています。
食べ方
歯応えがあり、風味も癖が無く、どんな料理にもよくあいます。
栽培される主な品種は「幸水」と「豊水」です。幸水は日本の梨の約4割を占める代表的な梨といわれており、果肉はやわらかく甘みが強いのが特徴です。豊水は幸水に比べて大きく甘みと酸味のバランスが良いのが特徴です。ともに成熟すると果皮に斑点が目立ちますが、これは水分を果実に閉じこめておくためのコルクがわりとなっています。
市内のJAでは、生産者の技術向上を目的に品評会も実施されています。
ストックとは英名で、和名はアラセイトウといいます。主に観賞用として栽培・出荷されており、様々な色彩で甘い香りが特徴です。市内のJAでは、生産者の技術向上を目的に品評会も実施されています。
関西市場で日本一の高値がついたといわれる「うれしの大根」。その品種は、市場流通が一番多い「青首大根」です。太さが均一で細長く、長いものは50センチを超えるものもあります。甘みが強くみずみずしいのが特徴です。
食べ方
特有の甘みを味わうために、サラダなど生で食べるのがオススメです。その他、おでんやふろふき大根をはじめ漬け物、切り干し大根など幅広くいただけます。
いちじくの歴史は古く、アラビア半島では少なくとも6000年前には栽培が始まっていたといわれています。また、アダムとイブが体を隠すために、いちじくの葉を使ったという有名な話もあります。
品種は枡井ドーフィンといい、程よい甘味とさっぱりとした風味が特徴です。
食べ方
生食が一番オススメです。その他、凍らせてシャーベットにしたり、ジャムにも適しています。