残暑の厳しい日が続いていますが、皆さん元気でお過ごしですか。
今月のテーマは「松阪市新総合計画」です。いかにもお役所的な響きを感じる方も多いかもしれませんが、簡単にいうと、総合計画とは10年後の松阪市をどのような「まち」にしていくのか、そのために今後4年間、誰が、何をしていくのかをまとめたものです。
ご存じのとおり、市では福祉や教育など様々な分野の業務を行っていますが、ほぼすべての事業はこの総合計画に基づいています。
松阪市は、市長が変わると総合計画を見直すことにしています。昨年の私の市長就任に伴い、現在、平成28年度を初年度とする総合計画の策定を進めているところです。
総合計画を策定するには、人口動態や産業、財政状況など市の現状を知らなければなりません。
また、市民の皆さんが今どう感じているかなどを知る必要があります。そのため、今年の3月に市民意識調査(5000人アンケート)を実施しました。
そして、7月から8月には、私自身が市民の皆さんから直接意見を聞くため、「松阪市の未来を語る会」と題し、計16回の懇談会を各地域で開きました。
懇談会で「松阪市というタイトルがなければどこの市の計画かわからない」という意見がありました。確かに、どこの市でも総合計画を策定しているものの、どれも似たり寄ったりになってしまっているのが現状です。
そこで、金太郎あめにならないよう、今回私が一番重要視しているのが、総合計画に数値目標を導入することです。つまり、数字で目標を定めて、それに向かって努力をしていくことを計画に盛り込みたいと考えています。
さらに、行政だけで決めるのではなく、市民の皆さんと一緒になってみんなで創り上げた計画でないといけないと考えています。
今後は、アンケート結果や懇談会で出た意見を踏まえ、パブリックコメントなどを経て、11月には議会に議案として上程したいと考えています。
松阪市の「10年後の将来像」である新総合計画。
皆さんに大きな関心をもっていただくことを願っています。