虫垂炎

印刷用ページを表示する掲載日:2012年2月20日更新

虫垂は小腸から大腸への移行部近くに突き出た小さな管です。虫垂炎は虫垂内部に便や粘液がつまる、虫垂がねじれるなどが原因で血行が悪くなり、そこに大腸菌などの腸内細菌が侵入して発症すると考えられています。暴飲・暴食や過労、不規則な生活、便秘、胃腸炎などが誘因になることもあるようです。

虫垂炎の症状としては次の3つがあります。

  1. 腹痛:上腹部やへそのまわりが痛くなり次第に右下腹部に移動します。
    右下腹部を押して離したときに痛みが強くなります(反跳痛)。
  2. 悪心・嘔吐:腹痛に伴って悪心・嘔吐を認めますがしばらくすると軽快します。
  3. 発熱:37℃台の発熱であることがほとんどです。

また虫垂炎がひどくなり虫垂が破裂するとたまっていた膿が腹腔内にこぼれるため腹膜炎になります。腹膜炎になると痛みがひどくなり高熱が出ます。

虫垂炎と紛らわしい疾患には1)結腸憩室炎 2)急性腸炎 3)腸間膜リンパ節炎 4)婦人科疾患(卵管炎、卵巣嚢腫など)があります。

検査で以下の所見を認めた場合、虫垂炎と診断します。

  1. 血液検査:白血球増多、Crp陽性
  2. 腹部レントゲン:糞石を認めることがあります
  3. 腹部エコー:虫垂の腫大、腹腔内膿瘍の存在
  4. 腹部CT:虫垂の腫大、腹腔内膿瘍の存在

虫垂炎の治療としては、初期段階であれば抗生剤を投与して炎症を抑えることができますが、3か月以内に3分の1が再発するといわれています。炎症がすすめば手術が必要になります。

当科では、腹部症状が強く、虫垂腫大が明らかな虫垂炎に対しては手術療法を勧めています。また炎症所見によっては腹腔鏡下に虫垂切除を行うことも可能です。腹部症状が軽く虫垂に明らかな腫大がなければまずは抗生剤を投与し経過観察を行います。

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