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第1回松阪歴史文化塾「松坂城跡シンポジウム みんなで学ぼう石垣修理」を開催しました!

ページID:0111745 更新日:2017年9月26日更新 印刷ページ表示
平成29年9月18日(月曜日・祝曜日)に産業振興センター3階研修ホールで、松阪歴史文化塾事業松坂城跡シンポジウム「みんなで学ぼう石垣修理」を開催しました。
【第1部】基調講演「城郭石垣を災害から護り伝えるために」
講師/西形 達明さん(関西大学名誉教授・関西地盤環境研究センター顧問)
【第2部】パネルディスカッション
コーディネーター兼パネリスト/千田 嘉博さん(奈良大学教授)
パネリスト/西形 達明さん、庄司 博俊さん(松坂城跡を守る会会長)、松阪市長
テーマ:
全国的に議論が高まっている城郭の石垣修理を主なテーマとし、松阪市が取り組んでいる整備の内容や、今後の課題を広く共有すると共に松坂城跡の魅力を知る機会とする。

概要

基調講演:
石垣の破損メカニズムを紹介。そして、城郭石垣は文化財としての修理となるため安全性を担保することはできないことを紹介。現在これらのことは全国的な課題として議論されているところである。
パネルディスカッション:
今後実施していく石垣修理に関する理解を深めて欲しい。国の史跡である以上文化財としての修理となる。しかし、そこには多くの課題があり安全性の問題については心配がある。全国的に議論されているところで、松阪市も慎重な議論が必要となる。
また、松坂城跡を次世代へ伝えていくためにも、石垣の破損となる原因は取り除き、破損個所の修理は必要だが、日常の管理や観察が重要。
松坂城跡の魅力をしっかりと伝えていくための人材育成も取り組んでいく必要がある。
主な意見や質問:
(質問1)天守の復元はできないのか。
(回答)建物復元の要件の一つが指図(設計図)で、松坂城は現在みつかっていないので復元はできない。
(質問2)松坂城跡の石垣の石材はどこからもってきたものか。
(回答)はっきりとわかっていない。(いくつかは松ヶ島城跡の石垣を再利用していると言われている。)
(質問3)熊本城跡の修理には現代工法が取り入れられるのか。
(回答)まだ決定していない。
(質問4)松坂城跡の石垣修理の記録は残っているのか。
(回答)江戸時代に石垣を何度か修理したということは記録が残っているが、どこをどのようにといった詳細は現在把握していない。
(質問5)三ノ丸の石垣(二ノ丸跡の石垣のこと)はしっかりとした修理を。
(回答)そのように思う。

開催の様子

第1部 基調講演
様子1


第2部 パネルディスカッション
様子2