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平成27年度 地域医療構想調整会議の発足に想う平成27年7月9日(水曜日)

印刷用ページを表示する掲載日:2015年7月8日更新

地域医療構想調整会議の発足に想う

院長 小倉 嘉文
院長 小倉 嘉文 

   梅雨の季節に入りましたが、市民の皆さんにはそれぞれの業務に加えて、日々の生活に精一杯勤しんでいただいているものと存じます。
 昨年度の松阪市民病院の病院運営は、6年連続して黒字化を達成できていますこと、誠に有り難く、病院職員の頑張りは勿論のこと、市民の皆さんの格別のご支援のお蔭と、心より感謝申し上げます。
 今年度のスタートに際して、重要な地位や職務を担っていた人材の流出があり、病院の急激な活力の低下に陥ってしまうのではないかと危惧していましたが、平成27年度4月の病院医業収益は前年度に比較して、増収と極めて順調にスタートできており、安堵しているところでございます。

 さて、これからの医療行政は人口減少、少子高齢化を考慮した団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年(平成37年)度をゴールにした大胆な医療改革が待ち受けております。
 医療機能の分化・連携に係わる取り組みとして、既に、平成26年度10月から病床機能報告制度の運用が開始されており、われわれの病院では毎日院内メールにて病床利用状況が地域連携から発信されています。各病棟毎の入院患者数や看護必要度、平均在院日数、在宅復帰率などが1日遅れで、掲載されています。近い将来、病院単位ではなく、病棟ごとに審査されることになっています。
 また、平成27年度4月から都道府県が地域医療構想を策定することとなりました。人口規模、患者の受診動向、疾患構造の変化、基幹病院までのアクセス時間などの要素を勘案して、三重県では8つの構想区域に別け、松阪地区医療構想区域は松阪市、多気町、明和町、大台町、大紀町として規定されました。今後1年をかけて、各区域ごとに地域医療構想調整会議が開催され、高度急性期、急性期、回復期、慢性期の医療需要に基づいて病床の必要量を確定することとなります。
 松阪市民病院では328床のうち、緩和ケア病棟20床を除く308床を、将来高度急性期や急性期で運用するだけでは独居の高齢者や多くの併存病変を抱えた患者さんでは急性期を離脱したにも係らず、自立度の低下が著しい場合には在宅や介護施設への復帰もおぼつかないものと考えており、社会復帰を目指したリハビリを組み込んだ地域包括ケア病棟への一部転換も視野に入れて検討しているところです。
   すなわち、急性期を担う病院も、慢性期や在宅医療を視野に入れなければならなくなったというのが、最大のポイントです。 従って、わが病院で維持してきた病院機能をどのように分化し、連携をどのように推進していくのか決断が迫られており、極めて重大な局面に遭遇しているものと理解しなければなりません。
 従来から、市民の皆さんよく御存じの松阪地区医療圏の激戦に、わが病院が勝ち残っていくためには、この大ピンチをチャンスと捉え、医療職のみんながチーム医療に徹し、一致団結して前進することが極めて重要と考えています。
 近年、医師のみならず、看護師、他の医療職のいずれの領域におきましても、その専門領域を極めるために、各種学会や看護協会などの組織団体が提唱する専門医や認定制度の資格を取得する必要があり、これらの資格が医療の質を担保するとともに、診療報酬にも密接に反映する重要な資格になってまいりました。
 医師に関しては、平成29年度から新たな専門医制度が開始される予定となっておりますので、各診療科の先生方の専門医や指導医などの資格の取得状況が今後の医療に極めて重要となってきます。
 このように、極めて厳しい医療環境ですが、これら一連の取り組みを通じて、患者さんに対する適正で、高度な医療を提供し、市民の皆さんから信頼され、第一番に「選ばれる病院」へと飛躍していきたいと願っております。何卒、ご支援、ご協力をお願いいたします。

平成27年7月8日

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