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おしっこ・便の検査

印刷用ページを表示する掲載日:2012年2月20日更新

尿検査

どんなことがわかるのかな?

尿は、腎臓でつくられ、1日に約1,000から1,500mlもの量が、老廃物と一緒に体外に出されます。
尿の検査には、

  1. 病気によって尿中に出現するいろいろな物質を測定する 定性検査(試験紙法)
  2. 尿に含まれる細胞などを、顕微鏡を使って観察し、腎臓や尿路の病気の状態を知る尿沈渣

があります。おしっこは、毎日自分の目で確かめることのできる、重要な健康のバロメーターのひとつです。日頃から、色や臭いや量などを観察しておくと、病気の早期発見につながるかもしれません。

定性検査(試験紙法)
定性検査(試験紙法)

尿沈渣
尿沈渣

じょうずな尿検査の受け方


  1. 紙コップの約1/3(目盛り25ml)ぐらいまであれば十分に検査可能です。但し、おしっこがでないといって、水や他の液体を混ぜないでくださいね!すぐわかります。
  2. おしっこは、すこしがまんして!
    病院を受診する際には、ちょっとおしっこをがまんして、来院するといいかも!尿検査は、あなたの体の状態を知る最初の検査としてとても大切です。
  3. 食べ物に注意
    ジュースやビタミン剤の入っている物を食べてからすると尿に色がついたりして検査結果に誤差の出るときがあるので気を付けて下さいね!

かんたんな尿検査結果の解釈

(1) 尿定性検査

定性検査では、糖・蛋白・潜血・ケトン体・ビリルビン・ウロビリンノーゲン・pH・比重・妊娠反応などを知ることができます。ここでは次の5項目について解説します。

<糖>

血糖値が160~170mg/dl以上になると、尿に糖がでてくるといわれています。おもに真性糖尿病や二次性糖尿病の診断スクリーニングとして用いられています。また過食、ストレス、妊娠などによっても出る時があります。当院でも尿糖検査用の試験紙がありますので、ご利用される方はお気軽にお申し出ください。

<蛋白>

健常人でも少量の蛋白は尿中に含まれています。(10mg/dl前後)
蛋白には、生理的蛋白、運動後・発熱時などの一時的に出るもの、さらに病的な蛋白があります。病的な蛋白尿は、特に腎臓が悪くなった時、または結石・膀胱炎・妊娠中毒などで出現してきます。

<潜血>

尿中に赤血球(血液)が出現すると陽性になります。
腎臓・尿管の炎症、膀胱結石、悪性腫瘍など様々な要素で陽性になりますので、尿が"赤いかな"と思ったら気をつけてください。女性の場合、生理中またはその前後でも陽性になる場合があるので、その時は教えていただくと助かります。

<ケトン体>

十分に食物が摂取されていない時(激しい下痢や嘔吐、妊娠中のつわり)などで陽性になります。糖尿病では、尿糖と合わせて病状やコントロールの指標の一つとして用いられています。

<妊娠反応>

妊娠すると、尿中にヒト絨毛性刺激ホルモンが分泌され、それを測ることにより妊娠しているかどうかを知ることができます。妊娠していないのに検査上陽性(疑陽性)と判定される特殊な状況として、閉経期のホルモン異常・ホルモン剤の投与・異常妊娠・流産の前後などがあげられますのでご注意ください。いろいろな市販試薬が出ていますが、新鮮尿を使い、試薬は室温に戻して、尿の添加量や反応時間など注意事項を正しく守って、検査するように気をつけてください。

(2)尿沈渣

約10mlの尿を試験管に入れ、遠心分離器を使って、細胞などの有形成分を採取して、顕微鏡を使って観察します。健常人の尿でも、赤血球・白血球・上皮細胞などが1視野に1~5個ぐらい観察することができます。しかし腎臓病や尿管・膀胱の病気によって、特徴的な細胞が出現し、その数も増加します。いつもより、尿が濁っていると感じたら注意が必要です。

白血球
白血球

扁平上皮細胞
扁平上皮細胞

便検査

どんなことがわかるのかな?

便を用いた検査には、1) 消化管からの出血による、便にまじった血液の有無をしらべる便潜血検査(消化管からの出血:おもに大腸がんや激しい下痢などによる炎症の際の出血をさす)2) 小児における下痢の原因の一つであるウィルス感染の有無や、顕微鏡を用いて便に混入した寄生虫卵から寄生虫感染症をしらべる虫卵検査などがあります。

じょうずな便検査の受け方

<量>

親指大くらいの大きさを、乾燥しないように容器に入れて密封し、できる限り早くご持参してください。

<容器>

容器は、検査の種類によって異なりますので、それぞれ専用の容器をお渡しさせていただきます。便は、サランラップや紙などには包まないで、そのまま容器にいれてください。乾燥などの原因となりますのでご協力をお願いします。

かんたんな便検査結果の解釈

<便潜血>

便の中に血液が混じっているかどうかを調べる検査です。おもに大腸がんの早期発見や、他の原因による消化管出血の有無をみるために行われます。ただし痔や生理に伴う出血でも陽性になりますので、そのような場合は必ず教えてください。結果の解釈が異なってきます。

  • グアヤック〔スライド法〕
    この検査は、食事による影響を受けるので、検査の3日前からは、肉類(魚類では血が混じっているところ)・ほうれん草などの食事はなるべく避けてください。
  • 免疫学的潜血
    この検査は,ヒトの血液にのみ反応するので、食事の影響はありません。またこの検査は大腸癌のスクリーニングとして用いられています。

<ウィルス感染>

小児のかぜに伴う、激しい嘔吐・下痢の原因の一つとして、アデノウィルスやロタウィルス感染症があります。便の特徴として、色は白っぽく、また独特の臭気をしています。下痢便を用いて、試薬と反応させることにより、感染の有無を知ることができます。また顕微鏡で下痢便を観察すると白血球のかたまり(膿球)が見られる時があり、腸管の炎症を知ることができます。

<虫卵検査>

ぎょう虫や回虫(土中や野菜などに付着)、 アニサキス症といった寄生虫症は、便にまじった寄生虫の卵(虫卵)を顕微鏡にて見つけることにより診断されます。この寄生虫症は、幼虫の寄生した淡水魚(フナ・アユ・シラウオなど)やサワガニなどを、生で食べることによりヒトに感染し、その幼虫がヒトの体内で成長し、いろいろな臓器に寄生して、激しい腹痛などの症状をあらわします。その成長する過程で、虫卵が便とともに排出されます。食生活の多様化や海外旅行などで感染する機会も多いことが予想されます。自覚症状が少ない時は、感染に気づかないで経過する場合があるので、魚介類の生での摂取には気をつけましょう。

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