新春のお慶びを申し上げます。
皆さん穏やかな新年を迎えられましたでしょうか。
松阪市民病院は比較的穏やかな年末年始でありました。
昨年は松阪市民病院にご尽力をいただき誠にありがとうございました。
昨年の記憶といえば熊本地震です。
院長就任2週間での出来事でしたが、派遣から帰ったDMATチームからの報告、その後の新聞報道、医師などの集まりから伺える、地元の未だ癒えぬ悲しみと無念に心を痛めます。
一方、明るい話題ではリオオリンピック日本選手の活躍でした。特に地元の土性沙羅選手の活躍は誠に勇気づけられることでした。
また、伊勢志摩サミットの開催には、当院もいざという時の準備を整えましたが、万事つつがなく執り行われ安堵いたしました。
昨年の三重県、松阪の医療に関する最も大きな事柄は、年末に県議会を通過した三重県地域医療構想と思います。
この内容は、来たる人口減に備えるために、地域の医療資源(ベッド数)を具体的な数字で縛る形になっています。
三重県地域医療構想は、平成26年6月の国会で成立した法律で決められたことを、そのまま決めているので、県の責任でもないのですが、書かれている内容は実に厳しいものです。
今までは、人口の減少、日本経済の劇的変換など活字だけで、なんとなく漠然としたものでしたが、今は具体的な数値として我々が対処しなければならないことになり、今後はとてつもない嵐が吹き荒れるのではないかと予想します。
とはいってもこれらの話は今後8年かけて実現してゆくものです。
いいことも悪いこともそれぞれ起こって毎日が進んで行くけれども、常に前向きに進む人はきっと、お天道様が見ていると思います。
私たちは、各職位それぞれ協力して困っている患者さんたちのために一生懸命働く所存です。病気でお困りの方、安心してご相談いただきたいと存じます。
今年も松阪市民病院をどうぞよろしくお願い申し上げます。
拝読いただければ幸いです。
2017年 元旦 松阪市民病院院長 櫻井正樹
<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)