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鴟尾

ページID:0111942 更新日:2019年12月23日更新 印刷ページ表示

嬉野管内

75-143
鴟尾
(しび)

国指定重要文化財

概要

  • 2箇
  • 奈良時代
  • 嬉野権現前町 嬉野考古館
  • 平成8年6月27日

 釜生田辻垣内瓦窯(かもだつじがいとがよう)から出土した鴟尾は3個体分がある。出土した鴟尾のうち2個体が完形に復元された。鴟尾の形と大きさはそれぞれ少し異なる。

鴟尾(1)

 高さ124.8cm、基底部幅54.2cm、長さ(胴部から鰭(ひれ)部を含む)97.3cmを測る。胴部は無文で、弧状(こじょう)のスカシ穴が両面に穿(うが)たれている。胴部には文様帯が巡り、突帯(とったい)間には連珠文(れんじゅもん)が施される。鴟尾(1)の珠文は球体から突起をひねり出し、その先端部を胴部に穿った径2~2月5日cm、深さ3cm前後の円孔(えんこう)に挿し込む仕組みとなっている。

鴟尾1

鴟尾(2)

 高さ148.6cm、基底部幅48cm、長さ(胴部から鰭部を含む)119.2cmを測る。全体に鴟尾(1)より大きい。胴部は無文で弧形のスカシ穴が両面に穿たれている。胴部には文様帯を巡らすが鴟尾(1)のように珠文は施されない。
 共に出土した凸面布目瓦(とつめんぬのめがわら)から一志廃寺(いちしはいじ)(嬉野一志町)に供給された鴟尾であると推定される。

鴟尾2