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木造聖観音菩薩立像<西蓮寺>

ページID:0109631 更新日:2020年5月22日更新 印刷ページ表示

本庁管内 中部地区
39-78
木造聖観音菩薩立像
(もくぞうしょうかんのんぼさつりゅうぞう)

市指定有形文化財

概要

1躯/平安時代/大河内町 西蓮寺/像高169cm、檜材、一木造/昭和34年12月2日

 右手は垂下して与願の印を結び、左手は屈臂(くっぴ)して蓮華を持つ。全体は黒くなっているがもとは彩色像。天冠台には後補の宝冠をつけ、宝髻(ほうけい)は円錐形、白毫(びゃくごう)は欠失。木眼は半眼に近く、きれ長。胸薄く、腹少し出、腰はやや太めで量感があり、腰を左に捻じて遊歩気味。両手、両足は後補、右耳及び右耳朶(みみたぶ)の一部は欠損。全体に安定感があり、平安時代中頃の色合い濃い像である。
 なお、西蓮寺は古くは真言宗、現在は浄土宗寺院。もとは阪内川右岸の集落内にあったが、元禄2年(1689)の洪水で寺地を流されて翌年現在地に移っている。本堂は文政11年(1828)の建立。

木造聖観音菩薩立像