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北畠具教制翰
(きたばたけとものりせいかん)
市指定有形文化財
永禄10年6月6日付けで、伊勢国司として知られる北畠氏が来迎寺に下(くだ)した法度(はっと)である。寺内での殺生、権門勢家被官による狼藉(ろうぜき)、軍勢等による乱入・宿取り、酒が寺内に入ること及び寺内での談合・評定、寄進地への違乱行為について禁止している。なお、袖花押(そでかおう)は大御所北畠具教の奉行人教兼、日下の房兼は当代国司北畠具房の奉行人である。
一、於寺内殺生之事
一、権門勢家被官狼藉之事
一、軍勢甲乙人乱入宿取之事
一、酒入事並談合評定之事
一、寺内就寄進地違乱之事