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本庁管内 中部地区
36-75
伊勢山上
(いせさんじょう)
県指定名勝
飯福田町寺の前・赤江谷・井ノ谷/指定面積:297,736平方メートル/昭和27年8月8日
飯福田(いぶた)山は一志高原の北麓に位置する第三紀砂礫岩(されきがん)よりなる、標高390m、高低差約200mの山麓丘陵であり、散在する巨大な露岩が自然の風化により、奇岩、怪石、岩窟の様相を呈し、絶妙の風光美を形成している。麓にある飯福田寺は役小角(えんのおずぬ)の開創と伝え、飯福田寺周辺一帯は伊勢山上といい、鎌倉時代頃より修験道の霊場となり、「岩屋本堂」をはじめ「鏡掛」「蟻ノ戸渡り」など多くの行場がある。現在も夏季には修験僧が多く登山する。
名勝指定の区域は寺周辺約30万平方メートルに及び、赤目一志県立公園にも含まれている。